カードゲームにおいての勝率・使用率の罠〜ヴァンパイアの例を添えて〜(シャドウバース)
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平素よりお世話になっております。本日から仕事が始まりまして、非常に憂鬱な気分でおりますが皆様はいかがでございましょうか?
さて、以前にシャドウバースの記事で(能力変更前の)復讐ヴァンパイアとリーシェナネメシスの相性についての記事を書いた中で、「早い段階でグラマスに到達できる人はそもそも復讐ヴァンプに対して勝率65%ぐらいある気がする」という指摘をツイッター上で受けたという話をしたことがあると思います。
ご覧になったことがないという方はこちらをどうぞ
そこで今回は、公式で発表されている使用率、勝率がどれほどのものなのかを前回の能力変更時を例にしてざっくりと説明しようと思います。
まずざっと58%という復讐ヴァンパイアの勝率を見た際に、それがどこまで異常な数字なのかがわからないという方もいらっしゃるかと思いますので、ざっくりとした計算をしてみたいと思います。
10000回試合をしたと仮定すると復讐ヴァンパイアの勝利数は
10000(総試合数)×0.58(勝率)=5800(総勝利数)
となるわけですが、1000試合の中には復讐ヴァンパイアミラーもあります。能力変更時のレポートでは使用率が40.3%という事でしたので、
10000(総試合数)×0.403(使用率)=4030(復讐ヴァンプミラーの試合数)
となり、そのマッチングでは必ず勝率が50%になってしまう事がポイントです。
そりゃあ勝つ方も負ける方も復讐ヴァンパイアですからね、当然です。
すると、計算上こんな感じになります。
4030(復讐ヴァンプミラー数)×0.5(勝率)=2015(復讐ヴァンプミラーでの勝利数)
最初の計算で復讐ヴァンプの総勝利数は5800と出ていますので、差し引きをすると
5800(総勝利数)ー2015(復讐ヴァンプミラーでの勝利数)=3785(他デッキに対する勝利数)
となり、さらに他デッキとのマッチングが10000ー4030=5970である事を加味すると
3785(他デッキに対する勝利数)÷5970≒0.634(他デッキに対する勝率)
になります。つまり使用率40.3%の勝率58%と言うのは、復讐ヴァンプが他のデッキと対戦した際には勝率が63.4%にまでなるという結果です。3戦して2勝1敗であれば勝率約67%ですのでそこまではいきませんが、限りなくそれに近い数字になるという事は言えると思います。
これが勝率の罠です。58%という見た目以上に実際は他のデッキにとって厳しい環境だったという事ですね。もちろんこの計算式においては使用率というのも入っておりますので、どんなに勝率が高くても使用率が圧倒的に低ければ問題はありません。相乗効果という事です。
さらにこれは見た目の数字上では確認はできませんが、この環境ではエイラビショップの勝率も50%以上でした。その事も考慮すると、ヴァンプとビショップ以外のデッキがどれだけ辛い環境であったのかが想像できますね。
以上の事から申し上げたかったのは、そもそも復讐ヴァンプは他デッキに対して6割以上の勝率を出していたわけで、その中で僕が回していたリーシェナネメシスが逆に65%の勝率を出せていたのはかなり頑張っているんじゃないの?という話です。
決して自慢ではありません(信じてください!何でもしますから!)が、僕なりに一生懸命復讐ヴァンプ専用に構築や立ち回りを考えていたのをあっさりと否定されてしまった事への悲しみがこの記事を書く力を与えてくれました。ありがとう、否定してくれた人。
とはいえ結局はプロリーグで機械ウィッチが広まったり、能力変更によって復讐ヴァンプ自体の立ち位置が厳しくなってしまった事もありますので、今更感は拭えません。今後も似たような1強の環境になる事はあると思いますが、その時こそ我らTier1使いたくない軍団の真骨頂を見せる時です。
アンリミでエイラ使ったでしょって?それは言わないお約束❤️
ではでは。